【交通事故によるムチ打ち(頸椎捻挫)のメカニズム】
人間は本能的に外部からの衝撃があると、身体は自身を守ろうとします。
例)後ろからの追突事故
①後ろから衝突される
②自分の車は前に押し出される
③頭は後ろに置いて行かれる
④脳は頭を守ろうとしてそれ以上頭が後ろに行かないように、頭を前に動かすように首に力を入れるよう命令する
この④の時の力を入れるというのが、尋常ではない力を入れてしまう(頭を守る為入れなければならない)ので、その頚部前面の筋肉が過剰に緊張状態となってしまいます。
結果、慢性的に頚部前面の筋肉の緊張が続いてしまい、首が動かなくなってしまいます。
又は、首の動きに伴った痛みが出るようになります。
後ろからの衝撃に限らず、外部からの衝撃があると、必ず慣性で頭部が置き去りにされ、それを守るように頚部は異常な程の緊張を起こしてしまうのです。
あまり一般的に言われてるメカニズムとは異なるかも知れませんが、100%事実として起こっていることであり、現実です。
ムチ打ちの治療をするにあたり、これを理解してるのとしてないのとでは治療効果に絶大な差が生まれます。
【なぜその時は痛くなくて後から痛くなるのか】
興奮しているからです。
痛みを抑制する物質である《アドレナリン》が過剰に分泌され、痛みを感じにくくしているのです。
もし、直後に冷静沈着のように見えても、アドレナリンが必ず普段よりも著しく過剰に分泌されています。
痛みを感じないように脳がコントロールしてくれているのです。
翌日や、2~3日経って精神的に落ち着いてから痛みが出てくるのはそのためです。
【ムチ打ちを初めとした、交通事故による怪我の治療法】
交通事故による受傷は、筋肉の緊張が非常に強く、各部のゆがみなども大きい事が多いため、身体自体も大変繊細になっております。
故に、とても刺激に敏感で、強い刺激を加えるとその反動が大きく出る事が少なくありません。
なので、まずは全体的に弱い刺激にて治療は行います。
ボキボキや揉みほぐし等もってのほかです。
痛む箇所そのものが原因で痛みが出てるという訳ではないので、お身体を全体的に診させて頂き、原因を定めたうえで、まずは痛みが出ない身体の状態を作り、その後は良い状態をなるべく維持できるような身体の使い方ができるよう治療していきます。