示談金の内容
示談金としては大きく分けて最終的に4種類のお金を受け取ることになります。
- ・積極損害(入院費用、通院費用、怪我の治療費など)
- ・消極損害(仕事を休んだ分の損害)
- ・慰謝料(精神的・肉体的苦痛に対する損害)
- ・物損(壊された物に対する損害)
このように分けて考えるとわかりやすいかと。
で、上の【積極損害】と【消極損害】と【物損】を合わせたものが俗に言う【損害賠償金】といいます。
なので示談金とは大まかに【損害賠償金】と【慰謝料】ですね。
ではそれぞれ説明を。
【積極損害の例】
- 診察費用、治療費用
- リハビリ費用
- 手術、入院、通院費用
- 付添、介護看護料
- 通院、通勤交通費
- 葬儀費用
- 整骨院・鍼灸・マッサージ・あんま費用
- 形成治療費
- 義足、車椅子など治療器具の購入費
等々。
【消極損害とは??】
交通事故によって直接お金を払ったわけではないものの、交通事故の影響で手元に入ってこなくなってしまったお金のこと、交通事故に遭わなければ得られたはずの収入や利益のことです。
交通事故の被害者にならなければ得ることができた利益の損害ですね。
その中身をまた分けると、
●交通事故で仕事を休まざるを得ない場合に利用される《休業損害》。
●交通事故によって負ってしまったケガが原因で後遺症が残った場合の《後遺障害慰謝料》。
●労働能力が低下した場合に請求する《逸失利益(イッシツリエキ)》等々。
があります。
【慰謝料とは??】
その交通事故によって被った精神的苦痛に対する損害賠償額です。
損害賠償額とはいうものの、実際にある物質的に物に対するものではなく、あくまで精神的な損害に対する賠償金の事です。
【物損とは??】
これは説明不要でしょう。
壊したものに対する賠償ですね。
車とか家とかの修理。
例)たとえば、物造り職人さんが事故して被害者として手を骨折しました。
●その怪我を治す為の治療代が《積極障害》。
●怪我をしてその物が造れなくなりました。本当は造れてたのに造れなかったものの分が《消極障害》。
●怪我をして大変辛い思いをしたまた。これが《慰謝料》。
●車の修理代が《物損》ですね。
そして少しずつですが、手も動くよういなり、ちょっとだけ物を作れるようになりました。
●でも本来の量とはまだまだかけ離れています。ちなみにこの差が《逸失利益》。
等々。
交通事故に関しては例外こそ多いものの基本的にこの感じになると思うので、とりあえず4つのお金を受け取ると覚えてればわかりやすいかと思います。
それぞれちゃんとした計算もあるので、最終的な示談金が疑わしい場合はちゃんと詳しい人に見てもらうのが賢明だったりします。